最新情報

災害対応

災害対応
2022年11月14日

【令和4年台風15号】静岡県における災害対応状況について(11/14)

9月23日に発生した台風15号の影響により、静岡県では猛烈な雨が降り続き、多くの家屋に浸水被害をもたらしました。発災から1か月を過ぎましたが、いまだ、厳しい環境の中で生活している住民の方もいらっしゃいます。

JVOADは、静岡県災害ボランティア本部・情報センター(県V本部)と連携し、発災直後より現地の状況把握に努めました。被害が大きかったこと、また、県V本部からの応援要請を受け、9月27日より職員2名を派遣し、現在も1名の派遣を継続しています。

【概況】
■ 被害状況
•人的被害 死者3名、軽傷者6名
•住家被害 全壊8、半壊2,219、一部損壊3,312、床上浸水5,643、床下浸水4,348
※住家は、「全壊、半壊、一部損壊」と「床上浸水、床下浸水」に重複計上がある
•避難所 最大18市町381箇所開設され、165世帯の住民の方が避難されていましたが、9月27日の段階ですべて閉鎖。現在、応急的な住宅支援として、公営住宅等において一時受け入れを実施している。
* 詳細は、静岡県「台風第15号による被害状況について第37報(11/7 10:00)」をご覧ください。
•災害救助法の適用:静岡県23市町への適用を決定
■ 災害ボランティアセンターの設置状況
現在、静岡市において災害ボランティアセンターでのボランティア受け入れが行われている。
*市町社協の支援の状況について、詳細は全社協 被災地支援・災害ボランティア情報をご覧ください。

【 支援団体の活動とコーディネーション 】
県V本部は、行政や、支援団体と連携しながら、静岡県内における被害状況の把握や支援調整を行っています。台風15号の被災者支援において、今回JVOADは、県V本部の「支援団体連携促進班」へスタッフを派遣しており、これまで、断水の際の水の調達および、高齢者等への配達支援へのつなぎや、県や市との協議などのサポートを行ってまいりました。現在も現地にて、県や市と在宅の被災者への対応ついて協議する際のサポートなどを行っています。

●家電支援の開始
これから迎える冬の寒さに向けて、県V本部では、浸水被害にあった家屋に住み続けている方のために、電気ストーブの配布が検討されています。この支援は、JVOADを通じたカリタス・ジャパンからの寄付金と、現地での募金により実施されます。今後、地元の電機商業組合を通じて1,000個ほどの電気ストーブが支援を必要としている方々に届けられる予定です。

【専門性を持った団体による支援】
県V本部は、支援を検討している企業・団体に対し、災害ボランティアセンターなどを通じて、住民の方からの困りごとと結びつけるため、団体登録を受け付けています。現在90以上の組織が登録されました。登録団体の状況や仕組みは、こちらからご確認いただけます。

●技術系講習会の開催
技術系支援団体によって、地元ボランティアの方や住民の方を対象に、浸水した畳、フローリングの床の対応方法などの講習会が、定期的に開催されています。JVOADスタッフも、11月3日に災害ボランティアセンター@西ヶ谷サテライトで開催された講習会に参加させていただきました。

●「災害後の生活再建を考える無料ミニ相談会」の開催(草ケ谷自治会館)
11月3日、自治会館において、弁護士などによる相談会が開催されました。住民の方からは、住宅の基礎部分も流されているがどうしたらいいか、など、質問も多く寄せられました。個別相談も実施し、相談会は夜遅くまで続きました。このミニ相談会は、11月22日、25日にも、他の自治体で開催予定です。今後、自治体の協力も得ながら、定期的な困りごとを相談する場の提供が必要とされており、支援関係者間で協議されています。

【JVOADの今後の活動】
ある住宅のご家族は、水被害にあった畳を出し、床板の上で、段ボールベットを置いて暮らしています。給湯器もしばらく使えず、最近になってようやく使えるようになったそうです。このような住宅にお住まいの方が、まだ、数多くいらっしゃり、冬の寒さに向けた対策が急がれます。
JVOADは、被災された方がたに対し、地域でささえる体制の目途が立つまで、引き続き、支援を継続してまいります。

RSS