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災害対応

災害対応
2020年7月10日

【状況報告】令和2年7月豪雨による被害対応について〔7/10 20:00現在〕

引き続き、熊本県ではNPOなどの支援団体が集まり、現地の情報を共有する「火の国会議」が開催されました。
「火の国会議」で共有された内容を含めて、本日の状況についてご報告します。

【熊本県内の状況】
・家屋被害が調査中の地域もあり、正確な件数がまだ出ていない。
・避難所には、県内合計で2200名程避難している。その内、人吉市に1000名以上が避難所にいる。
・入浴支援を、公衆浴場など24施設で無料開放開始。自衛隊による入浴支援は5市町村7避難所で設置。
・自衛隊と環境省が連携して、大型災害ゴミ一層大作戦を人吉市において実施した。
・人吉市の仮置き場の渋滞緩和対策として、搬入口を一か所から二か所にし、受け入れ作業の待機場所を広げた。
・店はほとんどの場所で開いており、物資支援に関しては状況を確認してから、必要なものだけ送ってほしいとのこと。
・被害状況など、熊本県の災害対策本部の資料などは、以下URLからご確認ください。
https://www.pref.kumamoto.jp/kiji_34110.html
・熊本県主催で「浸水住宅復旧のための講習会」が開催される。NPOからも講師をする。
https://www.pref.kumamoto.jp/kiji_34272.html

【災害VCについて(社協)】
・県社協が各被災地の社協を巡回しながら、災害ボランティアセンターの設置などの支援を継続して行っている。
・災害ボランティアセンターの資機材は、新潟からの搬入や地元の協力により、徐々にそろっている。
・高圧洗浄、トラックが不足している。※支援団体より調達の可能性があるため、県社協と個別相談予定。
・災害ボランティアセンターの詳細(開所状況、ボランティア受入日、設置場所、ボランティア募集対象地域、情報発信手段、など)は、下記URL(熊本県社会福祉協議会のWebサイト内)からご確認ください。
http://www.fukushi-kumamoto.or.jp/kiji/pub/detail.asp?c_id=52&id=1410&type=top
・ボランティア募集は基本的に県内、もしくは町内など地域を限定して対応する予定は変わっていない。
・いずれの災害VCも、地元JCやライオンズクラブやNPO等と連携して資機材の準備を行っている。

【支援団体の動き】
熊本県内の団体が活動を始めています。
・社協と連携して、災害VCの運営支援を実施する団体がある。
・避難所支援の要請をKVOADが受け、経験のある地元団体の支援調整を開始している。
・弁護士会が相談窓口を開設した。
・IT機器の貸し出しなどの準備を始めている団体がある。
・地元青年会議所が、物資やバキュームカー等の重機支援などを準備している。
・子ども支援の団体が、子どもが使える衛生用品などを提供した。
・火の国会議は、2~3週間は毎日開催する予定。

【火の国会議で出た主な課題】
・災害VC(社協)に、生活物資まで届いてしまい、仕分けなどに手間をとられてしまう。
・人吉市周辺でトイレが使えない状況となっている。仮設トイレも設置されているが足りていない。
・新型コロナの影響もあり、ボランティア募集が難しい団体もある。
・土砂撤去を進めたいが、仮置き場が設置されていない地域があり、搬送に50分以上かかってしまう地域もある。
・人吉市周辺で水分を多く含んだ汚泥を受け入れてくれる場所がない。
・県外からのボランティア募集について、各所に問い合わせがあり、その対応に時間がとられてしまう。

【熊本県以外の状況】
[福岡県]
1)「令和2年7月豪雨福岡県情報共有会議」を7/11(土)に開催する。別途お知らせでご案内(http://jvoad.jp/news/20200711-kaigi/)。
2)被災した経験がない地域が多いので、支援団体が浸水被害の現地調査方法等を、社協などへフォローしている。

[長崎県]以下、全て大村市
1)避難所は一部でまだ開設されている、合計で30名程の避難者がいる。
2)土砂崩れが数カ所で起きたが、住家被害は多くない。
3)災害ボランティアセンターが設置され、7/11より活動が開始される(ボランティア募集は市内のみ)

[長野県]
1)長野県災害時支援ネットワークで県の災害対策本部に参加。ネットワークのメーリングリストで情報共有がされている。
2)松本市、木曽町で孤立集落がある。
3)避難所や避難者は全体的に減少傾向。
※被害状況など、長野県の災害対策本部員会議の資料などは、以下URLからご確認ください。
https://www.pref.nagano.lg.jp/bosai/kurashi/shobo/bosai/bosai/fusuigai/20200708gou.html

九州地方に限らず、西日本を中心に危険な状況がいまだ続いております。
JVOADでは、引き続き情報収集につとめ、慎重に現地のサポートに取り組んでまいります。
(7月10日20:00現在)

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