【報告】JVOADが各地の研修会等に登壇・参加しました_9月
9月1日は防災の日です。各地域では、それぞれ防災週間の時期に合わせて、避難訓練や研修などが実施されていることと思います。JVOADも様々な訓練や研修に参加させていただく機会をいただきました。
今年はJVOADスタッフが長野県、徳島県において、県の訓練へ参加させていただきました。
長野県
◆9月1日 長野県地震総合防災訓練への参加
長野県では、地域防災計画や災害対策本部規定にJVOADとの連携を明記いただいており、2015年のJVOAD準備会の時より、毎年訓練に参加させていただいております。
今回の訓練では、午前中は、発災後24時間を想定した内容による状況付与型図上訓練を実施しました。午後は、被災者支援のためのNPO等と連携した災害訓練をワークショップ形式にて行いました。
午前中の訓練では、県の災害対策本部に設置される「NPOボランティア班」として、支援に入りたいNPOの調整や、情報共有会議の準備のお手伝いなどを想定した、一連の訓練に参加しました。午後は、NPOや他団体との連携を想定し、実際にグループに分かれて、災害のシナリオをもとに、どのような支援をすべきかを話し合い、支援の案を出し合いました。在宅避難の場合は、まずは停電や断水で困っている人がどこにいるのかを把握する必要があるなど、在宅避難における課題や解決方法について話され、参加者皆さんの意識の高さと熱意が感じられました。
徳島県
◆9月1日 徳島県総合防災訓練(災害ケースマネジメント実践訓練)への参加
徳島県が推進する「徳島県被災者支援推進ネットワーク会議」のアドバイザーをJVOADが務めさせていただいているご縁もあり、今年度初めて「徳島県総合防災訓練」へ参加させていただきました。
今回の訓練では、発災後2週間が経過した時点で、市町村域で情報共有会議を行い、被災者の課題を解決していくことを想定し実施されました。
訓練の中で、JVOADは、災害中間支援組織が参加する「被災者支援班」が実施するプログラムに参加し、被災者の抱える困りごとを把握する中で、実際に「一部の物資が不足している」という問題を取り上げ、その不足情報を県がどのように把握するのか、確認などを行いました。
また、県・県社協・災害中間支援組織が課題解決策を協議するための現状の仕組みを検証するテーブルや、被災者の方と相談を受ける側に分かれて会話の中から健康被害や経済問題など多くの困りごとを聞き出す演習を行うテーブルなど、各テーブルに分かれて、それぞれのテーマごとに訓練が行われました。
改めて、このような実際の被害を想定した訓練をすることで、そなえることの重要性を感じるとともに、対面で関係者と顔を合わせるからこそできる、意見交換や関係づくりの大切さを痛感しました。今回の訓練で得た経験をもとに、被災者支援の仕組みづくりや訓練プログラムの開発などに活かしてまいります。
◆9月29日、30日 令和5年度 大規模地震時医療活動訓練の視察
JVOADは、独立行政法人福祉医療機構(WAM)の社会福祉振興事業助成事業にて行っている訓練プログラム開発に資するため、9月29日、30日の2日間(29日は前日訓練)、徳島県庁と宮崎県庁で開催された厚生労働省DMAT事務局主導の「令和5年度 大規模地震時医療活動訓練」を視察させていただきました。
この訓練には、厚生労働省(DMAT事務局)をはじめ、各県内の医療関係者が多数参加されました。大規模地震時医療活動に関する組織体制の機能・有効性を検証し、防災関係機関における相互の連携を図ることを目的として、南海トラフ巨大地震を想定し、国及び地方公共団体が連携して、総合的な実動訓練が実施されました。