【報告】JVOADが各地の研修会等に登壇・参加しました_2月
埼玉県
◆自衛隊「防災・危機管理教育」に登壇しました
JVOADは2025年2月7日、陸上自衛隊朝霞駐屯地での研修に登壇し、「NPO等による災害支援」をテーマに講義を行いました。
研修では、避難所支援や家屋保全の実態、行政・社協・NPO等の三者連携の重要性を説明し、千葉県・長野県の情報共有会議の好事例を紹介。また、支援の担い手やコーディネーション人材の不足、共通認識の欠如など3つの課題を提示し、能登半島地震でのJVOADの活動を報告しました。
質疑応答では、自衛隊支援の改善点に関する質問があり、要請の仕組みの見直しの重要性を伝え、支援活動における自衛隊の貢献を評価し、協力の大切さを強調しました。
今回の研修を通じて、災害支援における各機関の連携強化と課題解決に向けた意識の向上が期待されます。
その他の駐屯地でも同様の内容で講義を実施し、災害支援の一層の連携強化に努めています。今後も継続的な情報共有と協力の重要性を伝え、支援活動の質を高めていきます。
奈良県
◆令和6年度 被災者支援コーディネーター育成研修に登壇しました
2025年2月14日と28日の2日間にわたり、奈良県社会福祉センターにて「令和6年度 被災者支援コーディネーター育成研修」が開催され、JVOADが講師として研修を実施しました。
この研修は、内閣府の「令和6年度官民連携による被災者支援体制構築事業(モデル事業)」の一環として、奈良防災プラットフォーム連絡会(事務局:奈良県社会福祉協議会 総合ボランティアセンター)が主催し、奈良県内の災害支援関係者15名が参加しました。
南海トラフ地震などの大規模災害に備え、地域内の関係団体が連携し、被災者支援を担う体制づくりを目的に本研修が実施されました。支援を迅速かつ的確に届けるためには、地域をつなぐ「被災者支援コーディネーター」の存在が重要であり、本研修はその役割や必要性、具体的な活動内容について学ぶものです。
1日目は、被災者支援コーディネーションの定義や4つの機能、災害中間支援組織の役割、実施体制、支援の枠組みなどについて講義を行い、ケーススタディを通して状況判断や支援の課題解決を実践的に学びました。
2日目は、1日目の振り返りに加え、法制度の解説や能登半島地震での対応事例を紹介。その後、災害シミュレーションや情報共有会議、平時の取り組みに関するグループワークを実施しました。演習では、奈良防災プラットフォームのメンバーが進行役や議事録担当を担い、実際の災害を想定したコーディネーションの実践を深める機会となりました。
本研修を通じて、参加者は被災者支援の全体像と、コーディネーターとしての視点を具体的に学ぶことができ、今後の奈良県における災害支援体制の強化に向けた大きな一歩となりました。