お知らせ
2025年4月28日
「宗教者との連携で見える支援のかたち」―阪神・淡路大震災から30年シンポジウムにて登壇
4月1日(火)、宗教者災害支援連絡会主催のシンポジウム「阪神・淡路大震災から30年-宗教者の支援活動を振り返る-」が、東京都の友心アネックスにて開催されました。JVOADからは、事務局長の明城がゲストコメンテーターとして登壇しました。
本シンポジウムは、阪神・淡路大震災から30年という節目に、宗教者による災害支援の歩みを振り返り、今後の防災・減災における役割や連携のあり方を考えることを目的に開催されたものです。
各宗教団体の代表者からは、これまでの支援活動の歴史や、現場での経験が共有されました。
これを受けて、明城からはJVOADの立場として、支援活動の調整の重要性や、今後の課題についてコメントを行いました。
JVOADは、東日本大震災を契機に「支援の調整がない」という課題を受けて2016年に設立され、以降、行政・災害ボランティアセンター・NPO等の三者連携や情報共有の重要性を訴え続けています。一方で、避難所の生活環境や在宅避難者の把握といった課題は今なお繰り返されており、支援の担い手や調整人材の不足も顕在化しています。また、支援の目的や方向性について、関係者間で共通認識が持てないことが、連携の難しさにつながっている現状も指摘しました。
シンポジウムに登壇された宗教団体の多くは、多様な支援経験を有し、被災地の現場で大きな安心感を与えてくれる存在です。今後の災害に備え、平時からの連携強化と課題の共有が、これまで以上に重要になることを再認識する機会となりました。
(参考リンク)
宗援連ホームページ:https://sites.google.com/site/syuenrenindex/