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災害対応

災害対応
2021年8月16日

【状況報告】8月11日からの大雨の状況について[8/16 8:00現在]

8月15日(日)時点での大雨に関する状況について報告いたします。

停滞する前線、また前線の周辺の低気圧の影響で、全国的に記録的な大雨が、断続的に続いていて、
その被害は、全国に広がっています。
●人的被害(総務省消防庁15日午前発表):
4県で死者1名、行方不明者3名、負傷者3名
●住家被害(総務省消防庁15日午前発表):
12県で全壊、半壊、一部損壊、床上浸水、床下浸水の住家被害が多数報告
https://www.fdma.go.jp/disaster/info/items/20210811ooame8.pdf

※報道では住家被害は約3600件との数字も出されていますが、被害の全貌が
掴めていない武雄市などが含まれてないため、今後大幅に増えると思われます。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6401777

●河川の氾濫(国土交通省が、15日正午現在でまとめた状況):
九州地方や中国地方などの9県で、36の河川で氾濫が発生
(内訳は、佐賀県で12、福岡県と広島県でそれぞれ6、岐阜県で5、熊本県で3、大分県で2、
島根県、滋賀県、福井県でそれぞれ1つの河川)
●崖崩れなどの土砂災害(国土交通省が、15日正午現在でまとめた状況):
15の府県で44件の発生が確認
(発生したのは、長崎県で11件、広島県で7件、熊本県で5件、佐賀県で4件、福岡県と富山県でそれぞれ3件、
鹿児島県と石川県でそれぞれ2件、大阪府、京都府、滋賀県、岐阜県、静岡県、長野県、福島県でそれぞれ1件)

●JVOADの対応
JVOADは、13日から15日朝にかけて発令された「大雨特別警報」などの状況を受けて、都道府県域の
災害支援ネットワークなどの連携する団体との連絡を取り始めるとともに、発災前から九州で活動していた
災害NGO結に、被害状況の把握を依頼するなど、情報収集に努めてきました。
また、15日夕、佐賀県、福岡県において、連携する県域ネットワークの団体が中心となって開催した、情報共有会議に
出席しました。詳細は下記です。

●佐賀県(ネットワーク団体: 佐賀災害支援プラットフォーム(SPF))
・2019年、2020年、そして今年と、3年連続で床上、床下浸水の被害を受けている地域が多い。
加えて、高齢化率が進んでいることから、被災者の疲労が目立つ。
・市内を流れる六角川の氾濫により広範囲で浸水被害が出ている武雄市では、
約1500棟が浸水被害を受けたと報道されているが、実際はそれ以上の印象。
・武雄市に隣接する大町町でも、浸水被害を受けた住家は、報告されている以上になりそう。
・過去2年の災害時より、浸水深度も深く、範囲も広範囲になっている。
・在住の外国にルーツを持つ住民が、気象情報や避難情報等を、適切に受けられるような取り組みを実施している。
以上のような情報が共有されました。

●福岡県(ネットワーク団体: 災害支援ふくおか広域ネットワーク(Fネット))
・久留米市、八女市に住家の浸水被害が確認された。
・15日夕時点で、久留米市の床上浸水は653棟、床下浸水2,516棟が確認されている。
・八女市では、10~20棟の浸水被害が確認されている。土砂崩れは3か所。
・佐賀県の場合と同様、昨年も浸水被害が出ている地域での被害が多くみられる。
以上のような情報が共有されました。

これまでの情報に加え、今後の情報をも精査し、JVOAD事務局は、支援活動の準備を進めてまいります。

16日以降にも大雨との予報が出されており、被害状況等も大きく変わることが予想されます。
引き続き、情報が入り次第、逐次ご報告させていただきます。
どうぞよろしくお願い致します。

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