【報告】全国の災害中間支援組織が集い「災害中間支援組織 全体会」を開催ー被災者支援体制の強化に向けて

全国の災害中間支援組織が一堂に会した会場の様子
2026年1月20日、近年の災害の多様化を背景に、全国の災害中間支援組織が一堂に会する「災害中間支援組織 全体会」を開催しました。本会は、福祉医療機構(WAM)の令和7年度モデル事業の一環として行われ、都道府県域で活動する災害中間支援組織や内閣府、助成団体、協力企業など多くの関係者が参加し、発災時の連携強化が求められる中で今後の被災者支援体制の強化に向けた活発な議論が交わされました。
■WAM事業の進捗とJVOADの次年度計画
冒頭、JVOADより、WAM助成によるモデル事業の進捗報告を行いました。特に「全国域の三者連携訓練」に向けた勉強会の成果として、発災時内閣府、全社協、中央共募、JVOADの各セクターが相互に期待する役割や、発災24時間以内のコア会議開催といった具体的な連携フローが明確になりました。
■内閣府との意見交換:国の事業による支援
内閣府(防災担当)の担当者を交え、災害中間支援組織の運営や活動を支える国の施策について意見交換が行われました。現場の支援組織が直面する課題を直接政府に伝え、今後の公的な支援スキームのあり方を探る貴重な機会となりました。

グループごとに分かれ、発災時の具体的な連携フローや課題について意見を交わす参加者たち
■被災地の「今」と現場からの報告
令和7年度に被災者支援を行った5つの地域(大雨や台風の被害地域など)から、当時の対応状況とその後の課題について報告がなされました。現場でのコーディネートの実際や、行政・社協との連携の具体例が紹介され、初動対応の難しさや平時からの関係づくりの重要性など、参加団体にとって自地域の備えを再考する一助となりました。

令和7年度の被災地支援の現状について、各地域の災害中間支援組織から詳細な報告が行われた
■応援・受援体制の構築に向けて
後半のセッションでは、大規模災害発生時に災害中間支援組織同士がどのように助け合うか、その「応援・受援体制」について議論されました。広域での情報共有や人員派遣の仕組みをあらかじめ整えておくことの重要性が改めて確認され、今後の制度設計や訓練に活かしていく必要性が共有されました。
■多様なリソースの活用と助成金情報
- 中央共同募金会(ボラサポ):2026年の「ボラサポ(事前登録審査)」助成事業について。災害中間支援組織が発災直後に速やかに活動を開始できるよう、事前の団体審査により迅速な送金を可能にする仕組みです。
- 日本財団:都道府県ごとの中核団体を対象とした、支援体制の整備や被災想定訓練の実施を支援する新たな助成プログラムが紹介されました。
- 企業の参画:国民生活産業・消費者団体連合会(生団連)や損害保険ジャパン株式会社、トランス・コスモス株式会社などの協力企業から、物資支援、防災パートナー、デジタル活用などのリソース提供について紹介がありました。
■おわりに
本全体会を通じて、発災時の「顔の見える関係作り」が着実に進んでいることが示されました。2026年度に向け、新しく立ち上がった災害中間支援組織も含め、引き続き、全国的なネットワークをより強固なものにし、被災者に寄り添う支援を迅速に届ける体制を進めてまいります。

会議の合間にも組織の垣根を超えた交流が行われ、ネットワークがさらに強固なものとなった
【開催概要】
- 日時:2026年1月20日(火)13:00~19:00
- 主催:災害中間支援組織 準備会
- 参加者:各都道府県の災害中間支援組織、内閣府、中央共同募金会、日本財団、企業関係者等

※本事業は、令和7年度 独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興事業の助成を受けて実施しています。
