8月6日からの大雨による災害から2週間が経過しました。熊本県を中心に甚大な被害が確認されています。
JVOADは、現地の状況把握や関係機関との連携、支援団体の活動調整を進めています。被害の状況とあわせ、JVOADの対応状況についてご報告します。
【JVOADの対応】
JVOADは、8月13日から現地調査や関係団体との打合せを実施し、被災状況や災害ボランティアセンター(VC)の立ち上げに関する確認を行ってきました。熊本県の災害中間支援組織であるKVOADと連携し、在宅避難者への支援や、暑熱対策としてエアコン支援を検討するなど、生活支援の面でも各団体と情報共有・調整を進めています。
【被害の状況】
熊本県では、8月18日15時時点で床上・床下を合わせて約5,000棟の住宅被害が報告されています。
JVOADが14日に実施した聞き取り調査では八代市で約700棟、氷川町で約200棟の被災が確認され、その後調査の進展により被害件数は大幅に増加しました。
詳しい被害状況は熊本県の発表をご参照ください。
https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/4/243508.html
【支援団体の活動とコーディネーション】
JVOADはKVOADと連携し、どの地域でどの団体が活動しているかを整理する一覧を作成中です。これは今後の支援調整の基礎情報となります。
会員団体の主な活動は以下のとおりです。
- SeRV:熊本市で災害VC運営支援
- カーシェアリング協会:熊本市を拠点に車の貸出を予定
- PBV:鹿児島県で水支援や家屋保全を予定
【他県/全国域の動き】
福岡県・大分県では8月13日に情報共有会議が開催され、地域内での対応方針が確認されました。
次回の福岡県情報共有会議は以下のとおりです。
日時: 8/19(火)17:30~
URL:https://us06web.zoom.us/j/82809330163?pwd=TsE8ckPVCiCGophBeeTT5f0BhYXFaS.1
ID:828 0933 0163
パスワード:629787
内容:
17:30~ 第一部 情報共有(福岡県、福岡県社協、Fネット)
18:00~ 第二部 被災者支援制度について(松尾弁護士)
また、石川県域ではコア会議を通じて被災状況の共有を継続しています。
JVOADは内閣府、全社協、中央共同募金会等と適宜連携し、広域的な情報共有を進めています。
【今後の方針】
JVOADは、現地の災害中間支援組織の活動を後押ししつつ、以下の分野を重点的にサポートしていきます。
- 調整強化:社協・VC・KVOAD・各団体と連携し、支援の最適化を図る
- 暑熱・在宅支援:エアコン等の暑熱対策を優先課題として推進
- 在宅避難者の状況把握:熊本県・熊本市への制度活用の働きかけ、実施体制整備をサポート
- VC運営支援:ボランティア参加促進と、高速道路無料化の現場運用を支援
- 会議体参加:KVOAD主催の火の国会議に参加し、最新状況や課題を共有
JVOADは、被災者の生活再建を見据え、引き続き現地での活動をフォローしてまいります。