【状況報告】令和3年8月11日からの大雨被害(佐賀県、福岡県)[10/15現在]
JVOADからは8月下旬より、福岡県、佐賀県のそれぞれの災害中間支援組織-災害支援ふくおか広域ネットワーク(Fネット)、佐賀災害支援プラットフォーム(SPF)-にスタッフを派遣し、支援調整業務のサポートを実施してまいりました。現在も、遠隔でのサポート、および出張ベースで支援を継続しております。
●現地の現在の状況
■福岡県
県内で被害が大きかった久留米市に8月17日より開設されていた、災害ボランティアセンター(災害VC)は、9月17日に閉所されています。災害ボランティア活動に関する車両への高速道路の無料化措置については、10月31日まで継続の予定です(詳細はこちら→ https://corp.w-nexco.co.jp//newly/r1/0830/ )。
Fネット主催の定期的な「情報共有会議」も、9月16日で一旦終了しています(詳細はこちら→ https://saigaishienfnet.wordpress.com/ )。今後、支援の振り返りを行う予定です。
■佐賀県
佐賀市、大町町の災害VCは、現在も開設中です。武雄市の災害VCは9月30日に閉所されています(詳細はこちら→ https://www.sagakenvc.com/ )。福岡県同様、災害ボランティア活動に関する車両への高速道路の無料化措置については、10月31日まで継続の予定です(詳細はこちらから→ https://corp.w-nexco.co.jp//newly/r1/0830/ )。
SPF主催の「情報共有葉隠会議」は毎週土曜日に開かれています(詳細はこちら→ https://peraichi.com/landing_pages/view/spf20180901/ )。
●JVOADの動き
■福岡県
JVOADから派遣されたスタッフは、久留米市を中心に、Fネットのサポートとして、市町への被害状況やニーズ調査を実施しました。調査をもとに、支援が必要な被災者の皆さんへの支援は、Fネットが中心となって、県内の支援団体等に繋ぎ、対応を行っております。久留米市以外でも、20市町への調査を実施し、確認された困りごとの対応をしました。派遣されていたJVOADスタッフは、9月17日に現地より引き上げておりますが、現在もFネットを中心に現地と連絡を取り合いながら、支援活動のサポートを継続しております。
■佐賀県
JVOADから派遣されたスタッフは、当初、大町町を中心にSPFのサポートを行ってきました。被害状況やニーズ調査のデータをまとめたり、支援物資の管理の仕組みづくりを構築したりという業務に関わりました。ニーズ調査を進める中で、家屋のカビの問題などにより、生活再建の目途が立っていな被災者の皆さんの現状が分かってきました。更に、一昨年に続く被災によって住民の多くが疲弊し、再建への不安を多く抱えている様子がうかがえました。また、SPFがガイドラインを作成し、受け入れを行っている、県外の支援団体への対応業務などにもあたってきました。同町では、毎週火曜日に支援者会議(町・町社協・NPO等)が行われています。
現在は大町町のサポートも継続しつつ、武雄市を中心に、SPFが行っている支援関係者間(行政、社協、NPO等)の調整支援のサポートを行っています。また、その他の地域についても、毎週土曜日にSPFが主催する「情報共有葉隠会議」に毎回参加し、被害状況と支援の進捗状況の把握に努めています。
発災から2か月以上が経過しておりますが、現在も被災した地域では、支援活動が続いています。JVOADは、今後も、現地の災害中間支援組織(Fネット、SPF)の支援調整業務のサポートを中心に、支援活動を続けてまいります。引き続き皆さんからのご支援を、よろしくお願い申し上げます。