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研修・訓練
2026年3月18日

【報告】全国の災害中間支援組織が集い「災害中間支援組織 全体会」を開催ー被災者支援体制の強化に向けて

全国の災害中間支援組織が一堂に会した会場の様子

2026年1月20日、近年の災害の多様化を背景に、全国の災害中間支援組織が一堂に会する「災害中間支援組織 全体会」を開催しました。本会は、福祉医療機構(WAM)の令和7年度モデル事業の一環として行われ、都道府県域で活動する災害中間支援組織や内閣府、助成団体、協力企業など多くの関係者が参加し、発災時の連携強化が求められる中で今後の被災者支援体制の強化に向けた活発な議論が交わされました。

■WAM事業の進捗とJVOADの次年度計画

冒頭、JVOADより、WAM助成によるモデル事業の進捗報告を行いました。特に「全国域の三者連携訓練」に向けた勉強会の成果として、発災時内閣府、全社協、中央共募、JVOADの各セクターが相互に期待する役割や、発災24時間以内のコア会議開催といった具体的な連携フローが明確になりました。

■内閣府との意見交換:国の事業による支援

内閣府(防災担当)の担当者を交え、災害中間支援組織の運営や活動を支える国の施策について意見交換が行われました。現場の支援組織が直面する課題を直接政府に伝え、今後の公的な支援スキームのあり方を探る貴重な機会となりました。

グループごとに分かれ、発災時の具体的な連携フローや課題について意見を交わす参加者たち

■被災地の「今」と現場からの報告

令和7年度に被災者支援を行った5つの地域(大雨や台風の被害地域など)から、当時の対応状況とその後の課題について報告がなされました。現場でのコーディネートの実際や、行政・社協との連携の具体例が紹介され、初動対応の難しさや平時からの関係づくりの重要性など、参加団体にとって自地域の備えを再考する一助となりました。

令和7年度の被災地支援の現状について、各地域の災害中間支援組織から詳細な報告が行われた

■応援・受援体制の構築に向けて

後半のセッションでは、大規模災害発生時に災害中間支援組織同士がどのように助け合うか、その「応援・受援体制」について議論されました。広域での情報共有や人員派遣の仕組みをあらかじめ整えておくことの重要性が改めて確認され、今後の制度設計や訓練に活かしていく必要性が共有されました。

■多様なリソースの活用と助成金情報

  • 中央共同募金会(ボラサポ):2026年の「ボラサポ(事前登録審査)」助成事業について。災害中間支援組織が発災直後に速やかに活動を開始できるよう、事前の団体審査により迅速な送金を可能にする仕組みです。
  • 日本財団:都道府県ごとの中核団体を対象とした、支援体制の整備や被災想定訓練の実施を支援する新たな助成プログラムが紹介されました。
  • 企業の参画:国民生活産業・消費者団体連合会(生団連)や損害保険ジャパン株式会社、トランス・コスモス株式会社などの協力企業から、物資支援、防災パートナー、デジタル活用などのリソース提供について紹介がありました。

■おわりに

本全体会を通じて、発災時の「顔の見える関係作り」が着実に進んでいることが示されました。2026年度に向け、新しく立ち上がった災害中間支援組織も含め、引き続き、全国的なネットワークをより強固なものにし、被災者に寄り添う支援を迅速に届ける体制を進めてまいります。

会議の合間にも組織の垣根を超えた交流が行われ、ネットワークがさらに強固なものとなった

【開催概要】

  • 日時:2026年1月20日(火)13:00~19:00
  • 主催:災害中間支援組織 準備会
  • 参加者:各都道府県の災害中間支援組織、内閣府、中央共同募金会、日本財団、企業関係者等


※本事業は、令和7年度 独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興事業の助成を受けて実施しています。

研修・訓練
2026年3月16日

【報告】JVOADが各地の研修会等に登壇・参加しました_3月

福井県

◆福井県主催「みんなで考えよう! 災害ボランティア シンポジウム」に登壇しました

2026年3月9日(月)、福井県が主催する「みんなで考えよう! 災害ボランティア シンポジウム」が開催され、JVOADが登壇しました。

本シンポジウムは、これまでの災害ボランティア活動を振り返りながら、今後の支援のあり方について考え、「災害中間支援組織」への理解を深めることを目的として開催されたものです。

当日は、珠洲市社会福祉協議会の神徳氏、能登官民連携復興センターの杉本氏から、令和6年能登半島地震におけるボランティアセンターの対応や、復興の現状について共有がありました。

続いて行われたパネルディスカッションでは、まちの防災研究会の松森氏、福井県未来創造部県民協働課の田中氏、神徳氏、そしてJVOADの明城が登壇しました。災害時に多様な主体をつなぎ、支援の調整を担う「災害中間支援組織」の必要性や、今後福井県においてその仕組みをどのように構築していくかについて、登壇者それぞれの立場から意見が交わされました。

本シンポジウムは、災害時の連携のあり方や、地域における支援体制の構築について考える機会となりました。
本シンポジウムの様子は、以下のメディアでも紹介されています。

福井新聞(2026年3月10日)
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/2547610

お知らせ
2026年3月11日

東日本大震災から15年

あの日、想定外と言われたことが現実となりました。修羅場と化した現場では多くの支援団体が懸命に活動していた一方で、被災地全体を俯瞰する機能が十分ではなかったため、誰がどこで何をしているのか把握しきれない状況がありました。混乱の中で支援の「もれ」や「むら」が生じました。

東日本大震災は支援の力の大きさと同時に、調整の重要性を私たちに突きつけました。「誰がどのように調整するのか?」という問いが生まれ、その問いを出発点としてJVOADは歩みを始めました。

この15年で、連携のあり方は大きく変化しました。情報共有会議という場が各地に広がり、行政・社協とNPO等が同じテーブルにつくことも珍しいことではなくなりました。防災基本計画に「三者連携」や「災害中間支援組織」という言葉が盛り込まれ、国の検討の場に三者が参加する機会も増えてきました。


しかし、まだまだ多くの課題が残されています。すべての都道府県域における災害中間支援組織の設置やその充実は道半ばであり、市町村域での体制づくりはまだまだ緒に就いたばかりです。情報共有会議が広がる一方で、その先の課題解決まで十分に繋げていくことも必要です。

15年前に生まれた「誰が調整するのか」「支援は本当に届いているのか」という問いは、今も私たちの前にあります。そして今、「調整は地域の隅々に届いているか」「次の災害に備えられているか」という新たな問いにも向き合う必要があります。

次の災害は待ってくれません。JVOADはこれからも、多様な主体とともに連携のあり方を問い続け、必要とする人に確実に支援が届く社会を目指して取り組んでまいります。

春の桜

2026年3月11日
特定非営利活動法人(認定NPO法人) 全国災害ボランティア支援団体ネットワーク
スタッフ一同

お知らせ
2026年3月9日

【メディア掲載】日本経済新聞で災害中間支援組織の広がりが紹介されました

2026年3月8日(日)付の日本経済新聞にて、災害時に支援団体と自治体の調整役を担う「災害中間支援組織」の重要性と、全国的な広がりについて取り上げられました。

記事では、被災地での支援活動に偏りが出ないようニーズを共有する「調整役」の役割や、平時から多分野の団体と関係を築き、互いの活動を把握しておくことの重要性が紹介されています。

災害中間支援組織とは
被災者のニーズをくみ取り、NPO・社協・行政などのセクター間をつなぐことで支援の調整を行う組織です。本記事では、JVOADが推進する「仕組みの全国展開」や「平時からの連携構築」の重要性について当団体の取り組みを交えて紹介されています。

災害対応の教訓を次の支援へつなげるため、ぜひご一読ください。

※日本経済新聞電子版の会員限定記事となります。あらかじめご了承ください。

お知らせ
2026年2月13日

令和7年度 災害時における多様な主体間による連携を進める奈良フォーラムにモデレーターとして参加しました

ワークショップの様子


後半の「フェーズ別支援マッピングワーク」の様子

2026年2月7日(土)、奈良県にて「令和7年度 災害時における多様な主体間による連携を進める奈良フォーラム」が開催されました。
本フォーラムは、「災害」を身近に捉えるきっかけをつくり、各団体が平時から顔の見える関係を築くことで、県内で完結できる支援体制を構築することを目的としています。

分科会:企業資源を地域の力につなぐ災害支援

分科会では、花王株式会社、株式会社モンベル、トヨタユナイテッド奈良株式会社の3社によるトークセッションが行われました。
各企業が持つ資源を、緊急支援だけでなく平時からの防災・減災活動にどう活かすかについて、具体的な実践が共有されました。
JVOADはモデレーターとして議論の整理を行いました。

ワークショップ:フェーズ別の支援を可視化する

後半は「フェーズ別支援マッピングワーク」を実施。参加者はグループに分かれ、以下の3つのフェーズで「個人・組織として何ができるか」を書き出しました。

  • 平時:防災教育や備蓄、ネットワークづくり
  • 発災時:緊急物資供給や安否確認などの即応体制
  • 復旧復興期:生活再建に向けた長期的な寄り添い

JVOADは今後も、地域・企業・行政がつながる連携の輪を広げてまいります。

お知らせ
2026年2月12日

高知県・高知県社会福祉協議会・JVOADによる災害時支援に関する協定を締結

2026年2月12日、高知県・高知県社会福祉協議会・JVOADの三者は、災害時における被災者支援を円滑に進めるための「災害中間支援組織の設置及び運営等に関する協定」を締結しました。

本協定により、平時からの連携体制を構築し、高知県における被災者支援体制の強化を図ります。関係機関が連携し、顔の見える関係づくりや実践的な連携を進めることで、災害時における迅速かつ適切な支援の実現に努めてまいります。

【締結式およびシンポジウムの様子】

締結式には、濱田省司高知県知事、高知県社会福祉協議会・井上浩之会長、JVOAD代表理事・栗田が出席し、協定書への署名が行われました。


【お問い合わせ先】
特定非営利活動法人 全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)
〒100-0004 東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル267-B
電話:080-5961-9213
取材のお申込み:広報担当 石井
協定に関するお問い合わせ:事業担当 鈴木

研修・訓練
2026年1月29日

【報告】JVOADが各地の研修会等に登壇・参加しました_1月

◆「全国ペット減災協働訓練」にアドバイザーとして参加しました

第3部で動物避難所の開設条件の説明を行う主催の奥田理事長(全国動物避難所協会)

2026年1月16日(金)、NPO法人全国動物避難所協会が主催する「全国ペット減災協働訓練」がオンラインで開催され、JVOADからアドバイザーとして参加しました。

この訓練は、大規模災害時にペットと飼い主への支援を迅速かつ円滑に行えるよう、支援団体や民間企業が連携できる基盤を構築することを目的に実施されました。

訓練では、南海トラフ地震等の巨大災害を想定し、以下の3部構成で具体的なシミュレーションが行われました。

  • 第1部:情報共有ツールを用いた被災地の状況把握
  • 第2部:ペットに関わる様々な民間企業の初動や支援の確認
  • 第3部:動物避難所の開設条件や課題に関する意見交換

JVOADからは、災害中間支援組織の視点からアドバイスを行いました。
特に、災害時には「どこで・誰が・何を」必要としているかという情報をいかに集約し、行政や各支援団体と共有していくかといった、セクターを越えた連携と調整の重要性についてお伝えしました。

当日は、民間企業や動物支援団体など延べ約60名が参加し、それぞれの立場から活発な意見交換が行われました。

今回の訓練が、今後のペット支援における官民連携の強化に繋がり、災害時の迅速かつ適切な支援に貢献できることを願っております。

お知らせ
2026年1月14日

「災害支援ネットワークの手引き」を公開しました

この度、「災害支援ネットワークの手引き」を発行し、本日よりホームページでPDF版を公開いたしました。

本手引きは、2023年度から取り組んできた「地域版・災害支援ネットワーク立ち上げ支援事業」の一環として制作したもので、同事業は武田薬品工業株式会社のご支援を受けて実施しました。ご支援に心より感謝申し上げます。
当法人とともに県域の災害支援ネットワーク立ち上げに取り組んできた7団体(7県)や、全国の災害中間支援組織の経験と議論をまとめたものです。

【表紙】

災害支援ネットワークの手引き 表紙

【目次】

災害支援ネットワークの手引き 目次

度重なる大規模災害に対して「支援のもれ・むら」をなくすために、多彩で多様な視点を持った支援者によるネットワークを、災害時のみならず、平常時からいかに構築できるかが問われています。
これから災害支援ネットワークを立ち上げる、またはすでに運営されているNPO・行政・社協のみなさまをはじめ、広くご関心のあるみなさまにお読みいただければ幸いです。

PDFはこちらからご覧いただけます。

災害支援ネットワークの手引き
A4判 54ページ 2025年9月初版発行

※災害中間支援組織等による被災者支援コーディネーションについては、既刊の「被災者支援コーディネーションガイドライン」にまとめています。ぜひ合わせてお読みください。

今後もJVOADは災害時の被災者支援活動が効果的に行われるよう、地域、分野、セクターを超えた関係者同士の「連携の促進」および「支援環境の整備」を進めてまいります。

寄付・ご支援
2026年1月9日

東急不動産リート・マネジメント株式会社様よりご寄付をいただきました

このたび、東急不動産リート・マネジメント株式会社様より、
当団体の活動に対しご寄付をお寄せいただきました。
あたたかいご支援に、心より御礼申し上げます。

いただいたご寄付は、災害発生時に必要な支援を確実に届けるための
平時からの備えや体制づくりに大切に活用させていただきます。

◆ 寄付に寄せられたメッセージ(一部抜粋)

  • ・災害という誰にしも起こりうる問題の一助を担いたい。
  • ・頻発する自然災害は他人事ではない。現場は待ってくれない状況の中、支援の一助となれば幸い。
  • ・災害時対応は、社会問題の中でも最も身近な課題のひとつ。
  • ・被災地が求める支援や生活再建、地域の復興を加速させるために活用してほしい。

皆さまのご支援があるからこそ、私たちは準備を続けることができています。

これからも、誰ひとり取り残されない支援の実現に向けて、一歩ずつ歩みを進めてまいります。

企業紹介

東急不動産リート・マネジメント株式会社は、アクティビア・プロパティーズ投資法人、コンフォリア・レジデンシャル投資法人、ブローディア・プライベート投資法人の運用を担う、複合型の資産運用会社です。

「挑戦し続けるプロフェッショナル集団」として、事業活動を通じた社会課題の解決に取り組み、すべてのステークホルダーから選ばれ続ける運用会社を目指されています。

公式サイト:https://www.tokyu-trm.co.jp/

研修・訓練
2026年1月5日

【報告】JVOADが各地の研修会等に登壇・参加しました_12月

東京都

◆東京都災害廃棄物処理専門人材育成研修に講師として参加しました

2025年12月22日(火)、東京都が主催する「令和7年度東京都災害廃棄物処理専門人材育成研修」にJVOADから講師として参加しました。
本研修は、都内自治体や事務組合の廃棄物担当職員を対象に、災害廃棄物処理の中核を担う専門人材の育成を目的として実施されました。

東京都主催 災害廃棄物処理専門人材育成研修の様子

研修では「行政、ボランティア、NPO等『三者連携』による災害廃棄物への対応」と題し、JVOADから講義を行いました。
令和6年能登半島地震における県域コア会議や情報共有会議で挙がった災害廃棄物に関する課題を紹介し、国・県・社協・NPO等がどのように協議・連携し、課題解決につなげてきたかを説明しました。

また、公費解体に伴う残置物への対応など、行政制度とボランティア・NPOの支援活動との間には依然として認識のギャップがあることに触れ、「行き場のない困りごと」を最小限にするためには、平時からの「顔の見える関係づくり」や「共通認識の醸成」が重要であることを共有しました。

当日の研修では、講義と併せて「収集運搬体制の構築」をテーマとしたワークショップが行われ、地震発生時の収集運搬に関する課題やその解決策について、参加者同士で検討が行われました。


静岡県

◆災害対策ローカルネットワーク研修に講師として参加しました

2025年12月16日(火)、浜松の企業が手をつなぐ災害支援ネットワーク「はままつna net」が主催する「災害対策ローカルネットワーク研修~誰ひとり取り残さないために~」に、JVOADから講師として参加しました。

本研修は、地域内での相互理解を深め、顔の見える関係性を構築することを目的として実施されました。

静岡県での研修の様子

研修では、JVOADより「情報共有会議と課題解決」をテーマに講義を行いました。熱海土砂災害や能登半島地震の事例を引き合いに、関係者間の連携による解決プロセスを説明しました。また、大阪公立大学の菅野拓先生からは、地域内のキーパーソンの重要性やフェーズフリーについての紹介がありました。

分科会「連携での課題解決検討の模擬実践」では、7つの分野に分かれ、浜松市が被災した場合を想定した具体的なアイデア出しを行い、各組織の役割を確認しました。

分科会の様子

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