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災害対応

災害対応
2023年7月27日

令和5年7月7日からの大雨による災害対応の状況について(第四報)

発災から20日が経過し、被災地の状況が徐々に明らかになってきました。
JVOADは、7月11日(火)より福岡県の「災害支援ふくおか広域ネットワーク(Fネット)」にスタッフ1名を派遣し、Fネットのサポートを行っています。また、7月21日(金)から秋田県にもスタッフを1名派遣し、被害状況や支援団体の活動状況を把握するとともに、情報共有の場を設けるための調整を行っています。

 
【現地の状況】
■福岡県
被災地では床上・床下浸水や土砂被害が広範囲に及んでおり、久留米市を中心に多くの支援団体が活動しています。重機や床下の乾燥・消毒技術の指導、在宅避難者対応や農地の支援などが求められています。また、久留米市や朝倉市ではボランティアが不足しており、専門知識を持ったボランティアも必要とされています。

Fネットでは、被災地での情報共有会議を通じて状況の把握と課題解決に努めており、次回は7月27日(木)に開催が予定されています。被災地での支援を希望する団体は、Fネットのフォームから登録をお願いします。なお、高速道路無料化措置の適用範囲は行先によって異なるため、詳細はNEXCO西日本のホームページをご確認ください。
 
 
■佐賀県
佐賀市と唐津市では、SPFの支援団体が災害ボランティアセンターや行政と連携して支援活動を行っています。SPF主催の「情報共有葉隠会議」では、被災地の状況や行政主導の農地災害ボランティア活動、被災家屋の応急修理制度やみなし仮設住宅などの情報提供が行われています。
佐賀県全体でも浸水被害と土砂災害の両方が発生しているため、重機のニーズがあります。

SPFでは、県外から支援に入る場合、フォームから登録するよう呼びかけています。また、佐賀県では災害ボランティア活動に参加する車両に対し、高速道路の無料措置が適用されています(詳細はこちら)。
 
 
■秋田県
秋田市や五城目町では、行政が公表している家屋の被害数以上に多くの被害件数があり、個人ボランティアの方や支援団体が住民の方々と共に災害ごみの搬出作業を行っています。
また、五城目町では断水が続いており(7月25日(火)現在、断水は解消されたが飲料は不可)、暑さによる熱中症が心配されています。

秋田市と五城目町では、県内外から災害ボランティアを募集しており、25日現在、秋田市で1,191人、五城目町で747人が活動しています。しかし、地域によっては、イベントや浸水被害の影響で宿泊施設の不足が問題になっています。


 
【全国域の動きとJVOADの今後の活動】
全国域では、7月25日(火)に内閣府(防災担当)・中央共募・支援P・JVOADのメンバーで第4回全国情報共有会議を開催し、被害状況の共有と今後の課題について意見交換を行いました。
全国各地で被害が発生し、各都道府県で支援団体が活動していることから、福岡県における高速道路無料措置の状況や、旅行業法の緩和通知について共有されました。

また、助成金ボラサポもスタートしました。短期支援の50万円プランに加え、長期支援の100万円プランも導入され、2段階に分けて募集されます。
 


 

今後も被災件数の増加が予想されるため、JVOADは引き続き九州・秋田にスタッフを派遣し、継続的な支援を行っていきます。全国各地で被害が発生しているため、全体を俯瞰し、被害状況やNPOの活動状況を把握することが重要です。現地の災害中間支援組織と連絡を取り合い、全体的な状況を把握し、支援の調整に努めます。
引き続きご支援をお願いいたします。

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