独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業 令和5年度モデル事業の上半期のご報告
JVOADは令和4年度より独立行政法人福祉医療機構(WAM)の助成を受け、「災害時の官民連携体制を検証・改善するための訓練プログラム開発事業」を実施しています。
本事業は3年かけ、災害発生時に支援関係者が連携し、それぞれの役割を認識し、災害発生時の動きを想定できるシミュレーション型の訓練プログラムを作成し、都道府県域および全国域の災害に対する訓練を実施することを目的としています。
今年度上半期は、様々な分野の方々のご協力を得て、訓練についてのヒアリング、勉強会、訓練プログラム検討会などを開催してきました。
■各地で行われた訓練についてのヒアリング
訓練の必要性について共通認識を持つため、内閣府、行政、医療・保健・福祉分野を含む有識者、NPOなど11組織23名の協力を得て、それぞれの分野で行われている訓練について意見収集を行いました。
また、全国22都道府県で活動されている災害中間支援組織の方々とも、本事業を含めた被災者支援について意見交換を行いました。
■勉強会
上半期には2回の勉強会を開催しました。
1回目の勉強会は「訓練を学ぶ」をテーマに9月19日に開催され、21名の方々にご参加いただきました。
災害対応に関する訓練の企画・運営に直接携わった方々からは、訓練の必要性や、訓練の目的に沿った組み立て方法について、また、実際に訓練の企画に携わり、訓練に参加された自治体の方からは、訓練の背景や感想をお話いただきました。
2回目の勉強会は、「災害中間支援組織の役割と機能を知る」をテーマに開催され、37名の方々にご参加いただきました。JVOAD運営委員でもある北の国災害サポートチームの篠原氏、災害支援ネットワークおかやまの石原氏にご登壇いただきました。
■訓練プログラム検討会
訓練プログラムを作成するにあたり、内閣府、全国社会福祉協議会、災害中間支援組織、企業、大学など、幅広い分野の10組織15名からなる「訓練プログラム検討会」を立ち上げました。検討会では、本事業で作りたい訓練の内容を共有し、検討会のメンバーから意見やアドバイスをいただきました。
訓練プログラム開発事業を継続するにあたり、関係各位の並々ならぬご協力をいただいたことに感謝申し上げます。
下半期も引き続き本事業に取り組んでまいります。